会社に1,000万円の利益をもたらすサラリーマンはいくら貰える??
コラム 2019年5月13日 月曜日こんにちは。
香川県高松市 株式会社ダックス会計/吉田貴志税理士事務所の吉田です。
今年のゴールデンウィークは超大型で10連休もあり、おかげさまで当事務所もスタッフ一同
英気を養うことができました。
さて、昨今「働き方改革」が叫ばれています。
今回は、サラリーマンの取り分について考察してみたいと思います。
会社に年間1,000万円の利益をもたらすサラリーマンの手取り収入は、一体いくらぐらい
あるのでしょうか?
高松市在住の40歳既婚男性、妻はパートで月収10万円、2人の子どもは中学生と小学生、
という例で試算してみました。
2018年9月の財務省発表では、労働分配率(付加価値に占める給料や法定福利費、厚生費の
比率)の平均は66.2%とのこと。
つまり、1,000万円稼ぐと会社は338万円の利益を取ります。(もちろん、会社はここから
家賃や設備投資などに使います。)
次に、社会保険料が約172万円、この内半額を会社が負担しますが、これは法定福利費
なので労働分配率に含まれます。
また、所得税が約15万円かかります。
平成29年度税制改正で、配偶者の年間給与収入150万円以下の場合、配偶者控除が取れる
ようになりましたが、子ども達は16歳未満なので扶養控除は取れません。
あとは、住民税が25万円ほどかかります。
これらを差し引くと、サラリーマンの手元に残るのはいくらでしょう?
1,000万円(稼ぎ)
-338万円(会社の取り分)-172万円(社会保険料)-40万円(所得税・住民税)
=450万円
となります。
この結果を皆さんはどう思ったでしょうか?
「意外と貰えるじゃん!」「いやいや、少ないだろう。」・・・
いろいろ意見はあると思います。
確かに成功した自営業者はサラリーマンよりずっと多くの稼ぎを手にしますが、
その分大きなリスクも背負っていて、文字通り人生をかけている方も少なくありません。
一概にどちらが良いとは言えませんが、サラリーマンとして働くということをいま一度
考えてみるのもいいかもしれません。
香川県高松市の税理士・会計事務所
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