ボーナスの効用

コラム 2017年7月15日 土曜日

夏ですねえ。夏といえばボーナスです。
 
 社員さんにとってはとても楽しみなこの「ボーナス」も、支払う側である経営者の
皆さんにとっては頭の痛いところ。
 せっかく支払うのですから、会社にとっても何らかのメリットは欲しいものです。

 そんなわけで、今回は「ボーナスの効用」を調べてみました。

1. 社員のモチベーションアップ

 よく言われてますが実はコレ、半分くらいしか正解じゃないようです。テストでいうと
50点といったところでしょうか。

 アメリカの臨床心理学者、フレデリック・ハーツバーグ氏の提唱した「動機付け・衛生
理論」によると、賃金って「衛生要因(不満を抱きやすい要因)」に分類されているんです。
 どういうことかというと、「出しても大してモチベーションは上がらないが、出さないと
モチベーションは大幅に下がる」ってことです。
 皆さんの会社の社員さんたちが、(会社の業績がアップしたことを知っている場合等で)
もしもボーナスを期待しているなら、出さないと次期の業績にかかわるかもしれません。

2. 人件費のコントロールがしやすい

 これは確かにそうですね。
 これが月々の給料だと、一度上げると今度下げるのはなかなか大変です。それこそ社員さ
んのモチベーション(ひいては会社の業績)にかかわりかねません。
 でもボーナスなら「一時金」なので、コントロールが効きますね。
 特に、業績が悪化した場合には、正直に現状を開示して社員さんに事情を分かってもらう
ことも出来ます。
 「業績が厳しいけど、いつも頑張ってくれているから気持ちだけ・・・」と言って、寸志
という形で少しでも出せば(必要経費にできます)、逆に感謝されるかもしれません。

 社員さんは会社の宝だと私は考えています。いい関係を築いて、気持ちよく働いてもらいたいものですね。

 

香川県高松市の税理士・会計事務所

『あなたのまちの税理士さん』

株式会社ダックス会計/吉田貴志税理士事務所

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